ペット火葬で起きやすいトラブルと悪徳業者の手口

ペット葬儀業者の多くは真摯に対応してくれる誠実な業者ですが、残念ながら一部には利益を最優先し、不適切な対応をする悪質業者も存在します。自治体の火葬とは異なり、民間業者によるペット火葬はサービス内容が多様であるため、トラブルが発生しやすい傾向があります。後悔のないお別れをするためには、事前の情報収集と準備が欠かせません。この記事では、ペット葬儀で起こりやすい代表的なトラブルや悪徳業者の手口、その回避方法と対処法を紹介します。
ペット火葬で起こりやすいトラブル事例

ここでは、実際に報告されている代表的な4つのトラブルを紹介します。
1. プラン内容と違う火葬をされた
ペット葬儀業者では、「個別火葬」「合同火葬」など複数のプランがありますが、個別火葬を申し込んだはずなのに実際は合同火葬だった、というトラブルもあります。
原因の多くは業者との認識のずれや説明不足です。契約内容は口頭ではなく書面で確認し、不明点は事前に質問しておくことが大切です。
2. 対応が悪い・強引な営業をされる
ペット葬儀業界は比較的利益率が高いため、ビジネス優先で人員を減らし、対応が雑な業者もあります。中にはメモリアルグッズや高額プランを強く勧めるケースも報告されています。
ただし、火葬には燃料費や維持費がかかるため、料金だけで悪徳と決めつけるのは早計です。口コミや利用者の声を確認し、誠実な対応をしてくれる業者を選びましょう。
3. 高額な追加料金を請求される
最近増えているのが、火葬中や返骨時など断りづらい状況での追加請求です。「骨壺代」「納骨料」などを当日になって請求されるケースもあります。
契約前に総額を見積書で確認し、追加料金が発生する条件を明確にしておきましょう。
4. 遺体を火葬せずに遺棄される
悪質なケースでは、遺体を火葬せず山などに遺棄する事件もあります。特に合同火葬で発生しやすく、不正が発覚しにくい状況を悪用するものです。
動物愛護管理法ではペット遺棄が禁止されており、逮捕例もあります。火葬証明書を受け取る、立ち会い火葬を選ぶなどの対策を行いましょう。
トラブルを回避するために確認すべきこと

事前の対策でほとんどのトラブルは防げます。以下の3つを意識して準備しましょう。
1. 火葬プランは必ず書面で確認する
火葬プランや料金を口頭だけで決めるのは危険です。書面に残しておくことで、料金や追加費用の確認ができます。見積書をもらい、家族と共有しておきましょう。
2. 信頼できる業者かどうか見極める
ホームページの情報だけではなく、口コミや利用者の体験談を参考にしましょう。問い合わせや事前見学でスタッフの対応や雰囲気を確認することも効果的です。
3. 相談先を事前に確認しておく
トラブルに遭った際は、警察や消費生活センターなどの公的機関に相談しましょう。不当な請求があった場合は支払いを止め、速やかに相談することが重要です。
【主な相談先】
- 消費生活センター(局番なし188)
- 自治体の消費者相談窓口
- 中小企業相談センター(事業者向け)
まとめ

ペット火葬のトラブルは事前の準備で防ぐことができます。以下のポイントを覚えておきましょう。
- 火葬プランと料金は書面で確認する
- 信頼できる業者か口コミで確認する
- トラブル時の相談先を把握しておく
ペットは大切な家族です。安心して見送れるよう、誠実な業者を選びましょう。
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